メンタルヘルス・マネジメント検定の概要と試験情報

メンタルヘルスマネジメント検定
アウトライン
資格分類:公的資格
受験メリット:受験制限無
取得メリット: 自己啓発、昇進・昇格に有利
難易度:Ⅰ種>レベルC Ⅱ種>レベルD Ⅲ種>レベルE
合格率:Ⅰ種>16%前後 Ⅱ種>55%前後 Ⅲ種>80%前後
学習時間:Ⅰ種>150~200時間 Ⅱ種>50~70時間 Ⅲ種>30~50時間
試験日:Ⅰ種>11月 Ⅱ種>3月、11月 Ⅲ種>3月、11月
(注)難易度レベルについて
SS(超々難関)、S(超難関)、A(難関+)、B(難関)、C(普通)、D(簡単)、E(超簡単)の7段階評価。SSは弁護士・公認会計士クラス、Sは司法書士・税理士クラス、その他の資格をレベルA~Eにランク分けしています。



メンタルヘルス・マネジメント検定試験とは?

唐突ですが、、、皆さん、試しにパソコンやスマホの検索欄で「仕事」と打ち込んでみて下さい。

次のキーワードに「行きたくない」「やめたい」「つらい」「ストレス」etc.のネガティブワードが並んでいませんか?

職場」ではどうでしょう?

やはり「いじめ」「嫌いな人」「人間関係」「孤立」「馴染めない」「ストレス」etc.の言葉が並びます。

今の世の中、それだけ心が疲弊している人が多いのかもしれませんね。

社会が急速に複雑化するなか、仕事や職場に強い不安やストレスを抱く人が年々増え続けています。

それに伴い、心の不調による休職者や離職者の人数もまた増加し続けています

皆さんの周辺にもそのような方達がいらっしゃいませんか?

今や心の健康の問題は雇用される側の従業員にとっても、雇用する側の企業にとっても、
看過できない重要課題の一つです。

この問題を解決するために為すべきことはわかってます。

従業員一人一人が自ら心の問題にしっかり立ち向かい、自分の心をマネジメントする術を学ぶこと
企業側としても労働環境の健全化、社員に対するメンタルケア体制の充実等を早急に図っていくこと

この2点です。

しかし、実際に具体的な対策を立てるとなると肝心のメンタルヘルスマネジメントの知識がなければ動きようがありません。

そのような場合を想定して制度化された試験がこれからご紹介するメンタルヘルス・マネジメント検定試験です。

メンタルヘルス・マネジメント検定試験は国家試験ではありませんが、大阪商工会議所が主催する公的試験です。

Ⅰ種(ラインコース)
Ⅱ種(ラインケアコース)
Ⅲ種(セルフケアコース)
の3コースが設定されています。

メンタルヘルス・マネジメント検定試験では職場のいろいろな立場に応じたメンタルへルス対策の知識や対処方法を効率的に学ぶことができます。

厚生労働省は、2015年12月から従業員数50人以上の事業場に対し、年1回のストレスチェックを義務化しました。

今後、さらにより充実したメンタルヘルスマネジメントが多くの企業に求められてくると思われます。

それに伴い本試験の有資格者のニーズもますます大きくなっていくことは容易に推測できます。

メンタルヘルス・マネジメント検定は一人のビジネスパーソンにとっても、部下を持つ管理者にとっても、そして会社の経営者にとっても、挑戦に値する非常に有益な試験です。

是非、チャレンジしてみて下さい。

メンタルヘルス・マネジメント検定の魅力・メリットと将来性

まず、受験時のメリットは

受験制限がない

誰でも受験可能です。

取得メリットは

自己啓発

今やいかなる職種・職業においてもメンタルヘルスマネジメントスキルは不可欠となっています。
3つのコースの試験を通して自分自身のセルフケアから管理職や経営者としての立場でのメンタルヘルス対策まで一通りの知識を吸収することが可能です。

昇進・昇格に有利である

自分自身のメンタルをコントロール・マネジメントでき、かつ部下に対してメンタル的なサポートもできる管理者、まさに求められる理想的な上司像です。

将来性も有望

今後、本試験の存在意義がますます大きくなっていくことは想像に難くありません。
それに伴い検定合格の価値も上昇し、特に人事・労務関連の部署では試験合格は必須というような状況になっていくのではないでしょうか?

メンタルヘルス・マネジメント検定試験

下記3コースが設定されています。

Ⅰ種(マスターコース) メインターゲット:経営幹部、人事労務管理スタッフ
Ⅱ種(ラインケアコース)メインターゲット:管理職
Ⅲ種(セルフケアコース)メインターゲット:一般社員

どのコースからでも受験できますし、
試験時間が重ならないⅠ種とⅡ種、Ⅱ種とⅢ種の同時受験も可能です。

受験資格

3コースとも年齢・性別・学歴・実務経験等の制限はありません。

受験料

Ⅰ種:11,000円(税込み)
Ⅱ種: 6,000円(税込み)
Ⅲ種: 4,400円(税込み)

受験要項の配布

受験要項は公式HPからダウンロードもしくは公式HPからの請求で入手できます。
(全国の商工会議所、全国の主要書店にも設置されています。)

(注)申込方法はインターネット・コンビニ情報端末の2種類のみですので受験要項には申込書は添付されていません。

受験申込の受付

インターネットもしくはコンビニ情報端末での申込みとなります。
申込方法の詳細についてはこちらでご確認下さい。
いづれの方法でも受験料の他に申込システム利用料金として450円(税込み)が必要です。

受験票の発送

通常試験日の2週間前位に発送日が設定されます。具体的な日付は公式HPでご確認下さい。

試験地

札幌、仙台、新潟、さいたま、千葉、東京、横浜、浜松、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、高松、福岡
(上記の中から受験地を選択します。)

試験日

Ⅰ種の場合は年1回、11月上旬頃の日曜日
Ⅱ種、Ⅲ種の場合は年2回、3月中旬頃の日曜日11月上旬頃の日曜日です。

試験時間

Ⅰ種の場合
・選択問題 集合時間(説明開始) 13:30~ 試験時間2時間
・論述問題 集合時間(説明開始) 16:00~ 試験時間1時間
Ⅱ種の場合
・選択問題 集合時間(説明開始) 10:00~ 試験時間2時間
Ⅲ種の場合
・選択問題 集合時間(説明開始) 13:30~ 試験時間2時間

試験方法

筆記試験のみ。マークシート方式の択一式。但し、Ⅰ種の場合は論述もあり。

試験内容と配点

Ⅰ種

出題内容

①企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性
②メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割
③ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
④人事労務管理スタッフに求められる能力
⑤メンタルヘルスケアに関する方針と計画
⑥産業保健スタッフ等の活用による心の健康管理の推進
⑦相談体制の確立
⑧教育研修
⑨職場環境等の改善

配点

選択100点
論述50点

Ⅱ種

出題内容

①メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割
②ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
③職場環境等の評価および改善の方法
④個々の労働者への配慮
⑤労働者からの相談への対応 ※話の聴き方、情報提供および助言の方法等
⑥社内外資源との連携
⑦心の健康問題をもつ復職者への支援の方法

配点

100点

Ⅲ種

出題内容

①メンタルヘルスケアの意義
②ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
③セルフケアの重要性
④ストレスへの気づき方
⑤ストレスへの対処、軽減の方法

配点

100点

合格基準

Ⅰ種

選択と論述の得点合計が105点以上でかつ論述の得点が25点以上

Ⅱ種、Ⅲ種

70点以上

メンタルヘルス・マネジメント検定試験の合格率と難易度

メンタルヘルス・マネジメント検定試験の難易度を合格率と合格に必要だと言われている学習時間からみてみましょう。
まず、合格率からです。

合格率

Ⅰ種

年度 受験者(人) 実受験者(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2010年11月 1,826 1,551 167 10.8
2011年11月 1,761 1,485 191 12.9
2012年11月 1,750 1,441 238 16.5
2013年11月 1,750 1,419 246 17.3
2014年11月 1,838 1,482 279 18.8
2015年11月 2,023 1,586 185 11.7
2016年11月 2,017 1,610 296 18.4
2017年11月 2,062 1,634 306 18.7
2018年11月 2,077 1,642 332 20.2
平均 1,900 1,539 249 16.1

Ⅱ種

年度 受験者(人) 実受験者(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2010年11月 6,088 5,628 2,714 48.2
2011年3月 6,861 5,164 3,132 60.7
2011年11月 6,432 5,908 2,378 40.3
2012年3月 6,757 6,026 4,105 68.1
2012年11月 6,462 5,855 3,189 54.5
2013年3月 7,516 6,675 3,754 56.2
2013年11月 6,245 5,622 3,080 54.8
2014年3月 7,815 6,889 2,418 35.1
2014年11月 7,857 7,043 3,921 55.7
2015年3月 8,824 7,760 4,126 53.2
2015年11月 8,560 7,620 3,711 48.7
2016年3月 10,514 9,165 5,003 54.6
2016年11月 10,720 9,601 4,733 49.3
2017年3月 11,001 9,607 6,521 67.9
2017年11月 9,576 8,481 4,333 51.1
2018年3月 10,871 9,430 7,236 76.7
2018年11月 10,104 8,937 5,816 65.1
2019年3月 11,663 10,227 4,980 48.7
平均 8,548 7,535 4,175 54.9

Ⅲ種

年度 受験者(人) 実受験者(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2010年11月 3,234 2,973 2,581 86.8
2011年3月 3,195 2,335 1,949 83.5
2011年11月 3,221 2,921 2,294 78.5
2012年3月 3,446 3,085 2,222 72.0
2012年11月 3,539 3,202 2,664 83.2
2013年3月 4,168 3,730 3,004 80.5
2013年11月 3,287 2,983 2,061 69.1
2014年3月 4,157 3,698 2,625 71.0
2014年11月 3,880 3,530 2,938 83.2
2015年3月 4,371 3,899 3,118 80.0
2015年11月 4,510 4,081 3,200 78.4
2016年3月 4,925 4,408 3,627 82.3
2016年11月 4,952 4,473 3,495 78.1
2017年3月 4,843 4,209 3,367 80.0
2017年11月 4,381 3,944 2,986 75.7
2018年3月 4,953 4,352 3,350 77.0
2018年11月 5,055 4,528 3,870 85.5
2019年3月 5,173 4,595 3,663 79.7
平均 4,183 3,719 2,945 79.1

まとめ

2010年~2018年の平均でみると
Ⅰ種:約16%
Ⅱ種:約55%
Ⅲ種:約80%
となっています。

学習時間

一般的には
Ⅰ種:150~200時間
Ⅱ種:50~70時間
Ⅲ種:30~50時間
程度と言われています。

難易度

Ⅰ種:レベルC
Ⅱ種:レベルD
Ⅲ種:レベルE

メンタルヘルス・マネジメント検定と相性がいい資格

社会保険労務士

社会保険労務士のところでも述べていますが、同じ人事・労務系資格としてダブルライセンスのシナジー効果を期待できる組み合わせです。

メンタルヘルス・マネジメント検定お薦めの参考書

独学であれば、原則、各コースとも公式テキスト公式テキスト準拠過去問題集の組み合わせがベストです。

特に、公式テキストは内容的に手厚く作られておりケア方法等かなり細かいところまで網羅されていますので試験後も実務のバイブルとして手元においておきたい本です。

・Ⅰ種(マスターコース)公式テキスト
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・Ⅰ種(マスターコース)公式テキスト準拠過去問題集<2019年度版>
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・II種(ラインケアコース)公式テキスト
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・II種(ラインケアコース)公式テキスト準拠過去問題集<2019年度版>
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・III種(セルフケアコース)公式テキスト
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・III種(セルフケアコース)公式テキスト準拠過去問題集<2019年度版>
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公式テキストと公式テキスト準拠過去問題集の組み合わせはベストなのですが、公式テキストはかなりボリュームがあり仕上げるにはどうしてもそれなりの労力と時間を要してしまう点と、表現にメリハリがありませんので少々ポイントを掴みづらいという点がデメリットです。

そのような場合は公式テキストは辞書替わりとして割り切りテキストと問題集一体型の本を基本書とする選択肢もあります。

あまり試験勉強に時間をかけられない、とにかくポイントを押さえて試験さえ合格できればいいという場合の選択肢でもあります。

Ⅲ種の場合はかなり難易度が低いのでテキストと問題集一体型の本を繰り返せばほぼ問題なく合格できます。

Ⅱ種の場合もテキストと問題集一体型の本を徹底的にマスターすれば合格は可能です。但し、できれば公式テキスト準拠過去問題集も仕上げておきたいところです。

Ⅰ種の場合はかなり難易度が高くなりますので、公式テキストを辞書替わりにしてテキストと問題集一体型の本を徹底的にマスターし、さらに公式テキスト準拠過去問題集も何度も繰り返して仕上げておかないと合格レベルに達することはなかなか厳しいかと思います。

お薦めはこちら↓です。

・改訂2版 メンタルヘルス・マネジメント検定試験III種(セルフケアコース)重要ポイント&問題集
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・改訂3版 メンタルヘルス・マネジメント検定試験I種(マスターコース)重要ポイント&問題集
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メンタルヘルス・マネジメント検定関連サイト

メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式サイト
大阪商工会議所ホームページ

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